技術革新のCONiQ Control IDSで既存の搬送ラインを最適化
世界展開する消費財企業の傘下にある、世界有数の洗剤メーカーが、北アフリカに最近設置した塩移送システムの改良を検討していました。そのお客様と長年の取引関係のあったQlar。この改良についても見積もりの依頼を受けました。こうした関係と、完全にカスタマイズされたプロセスソリューションを提供する市場リーダーとして得てきたQlarの名声は、お客様固有の要件に対応できる、確固たる実力が当グループにあることの証しでした。
このお客様が検討していたのは、濃密相空圧ラインにダイバーターバルブを設置し、追加の材料を受入ビン位置へ移送することで、既存の搬送システムの効率化を図ることでした。これを現実するために、Qlarはいくつかの部品、必要なスイッチ／ダイバーターバルブ、端子箱、そして最も重要であった、当社が誇る空圧搬送密度技術の最新イノベーションであるCONiQ Control IDSの費用を提示。幸いにも、CONiQ Control IDS技術の導入によりもたらされる潜在的な利点についてこのお客様の理解が得られ、さらに詳しいことにも関心を示していただけました。
Qlarがこのお客様のシステムを見直した結果、CONiQ Control IDSによって、既存の搬送ラインでこのお客様が経験していた振動が軽減され、さらに重要なことに、このシステムをより大きな容量で稼働させることができることが判明。最終的にQlarは、この分野における豊富な専門知識を生かしてこのお客様の当初の期待を超え、工程を改善する革新的な方法を決定したうえで、効果的で運用可能なソリューションを提供できました。
データの学習と濃密相搬送のイノベーション
Qlarはこのお客様の濃密相搬送システムの構成を事前に設計し、その結果得られたデータを分析することで、当社にしかできないレベルのサポートを提供できました。担当チームは、英国のドンカスターにあるQlar試験・イノベーションセンターを使用し、このお客様にもたらされるメリットを完全に計算。導入結果を完全に可視化して示せたことが、費用が発生する前に、提供予定のソリューションについて信頼していただくことにつながりました。
CONiQ Control IDSは、乾燥粉体や粗粉体、粒状粉体向けの濃密相空圧搬送技術における最新のイノベーションです。設置が簡単で、お客様の要件がいかに複雑であっても簡単に構成できます。エネルギー消費を増加させることなく材料の移送速度を上げることで、または空気を効率的に利用しエネルギー費を削減することで濃密相空圧搬送の効率を改善するよう、特別に設計されています。
今回のお客様は特に、押出量の向上を最優先していたため、空気消費を増加させることなく移送速度を42トン/時から50トン/時に上げ、その結果、エネルギー効率を高める方法を選択。既存の搬送ラインにCONiQ Control IDSを後付けすることで、システム全体を最適化し、既存のハードウェアにそれ以外の変更を加えることなく、このような大幅な速度向上を短期間で達成できました。
シンプルなシステム設置で大きな投資効果を実現
この洗剤メーカーのケースで威力を発揮したのは、設置してすぐに使えるCONiQ Control IDSの機能でした。競合他社の搬送ラインにも簡単に取り付けることができる注入装置は、短期間で初期設備投資を回収。投資からすぐに利益を得られる機会をもたらしました。
データと結果の精度についてお客様から信頼していただけるように、Qlarは流量計を用意し、元のシステムのベンチマークエアフローのデータをモニターしました。お客様はこの流量計を使用して、設置が行われる前に、土台となる基準を特定できました。そしてCONiQ Control IDSの設置後、再測定を行った結果、当社の提案や、当初提示した数値が達成されたことが証明されたのです。
こうしてQlarは、お客様固有の要件に合わせて構成されたシステムを無事提供しました。徹底的な事前試験を行うことで、お客様がリスクを負うことなく、CONiQ Control IDSが生産に与えるプラスの影響が実証されたのです。押出量が20%も向上したことは、工程を最適化し、大切なお客様に空圧搬送技術におけるデジタルイノベーションのメリットを提供するというQlarのコミットメントの表れでもありました。
CONiQ Control IDS（注入密度安定化装置）による高エネルギー効率の空圧濃密相搬送
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